共通
Mononeによる診断とAE診断(音響診断)は何が違うのですか?
AE診断は対象物に蓄積されたひずみエネルギーが放出される際に生じる弾性波(10KHz以上)をAEセンサで検出する方法です。一方弊社の手法は、直接的にはエネルギーは観測しておらず音源から金属素材を通して伝播してくる音のうち、人間の可聴領域に近い周波数帯を使用します。
Mononeの異常値の学習はどのように行うのですか?
弊社の異音検知は、まず正常音を学習し、機械部品の劣化や故障により音に現れる変化を「正常時との差」として数値化するものです。よって、正常音のみでご利用出来ます。差がどの程度であれば異常とするかを判定するには、実際の異常音があった方が望ましいのですが、運用開始時点で多くの異常音が収集出来るケースは稀であり、運用しながら異常音を蓄積していただき閾値の精度を上げていく運用をお勧めしています。
周囲に騒音がある環境でもMononeは利用出来ますか?
接触式マイクを使用し、主に対象の金属部分を伝播する音を拾いますので、音量にもよりますが空間伝播マイク(カラオケのマイク)のような影響はほとんど受けません。
適用事例はどのようなものがありますか?
風車、自動車エンジン、自動車シート、大型ポンプ、電動シャッターetc… HPに主な実績例を記載しておりますのでご参照ください。実績はこちら→
システム構成はどのようになりますか?
標準システム構成として、遠隔監視、巡視点検、常時監視、官能検査の4パターンの構成を準備しております。パターンによりますが、最小の構成であれば専用の接触式マイク及び集音・処理用のPCがあれば導入可能です。
検証をお願いする場合、どんな準備が必要ですか?
検証に必要なMononeマイクとPC端末は弊社にて用意します。それ以外の機材が必要な場合はお客様にご準備いただく可能性もあります。
費用はどの程度ですか?
弊社にお問い合わせください。お客様のご要望や環境などをヒアリングさせて頂いた上でお見積いたします。
機器異常の原因特定にMononeは利用可能ですか?
Mononeは、「異音検知(異音の発生を検知するシステム)」になりますので、異常の原因特定までは出来ません。
通常のマイクから接触式マイクに変更をした理由を教えてください。
空間伝播音を収集する通常のマイクでは周辺ノイズが多く音に含まれるため、これをソフトウェア的に除去することになりますがその処理が煩雑であり、除去した成分に異常が含まれるケースもありました。接触式マイクは、装置の金属内部に伝わる音を拾うためクリアな音を取得出来る利点があり、接触式マイクを積極的に採用するようにしております。
マイクのみを販売していますか?
マイクのみの販売は行っておりません。
マイクの耐熱性、防水性、防塵性はどのようになっていますか?
マイク本体の耐熱上限は80℃、防塵シールドを施しています。80℃以上になる場合は放熱板を設置して検証を行い、お客様の環境に合わせた治具が必要になります。防水性は生活防水程度であり、水に濡れる環境の場合は対策が必要です。
モデルは装置ごとに作成しないといけませんか?
はい。基本的に装置ごとにモデルを作成する必要があります。類似の装置については1つのモデルでも対応可能な場合もありますので実証実験により確認します。
AIモデルを自分で作成することは出来ますか?
はい、可能です。装置の追加や変更などがある場合には、お客様にて追加いただくことが出来ます。モデル作成教育など、教育サービスについてはお問い合わせください。